外科医あるある:どろっぽ医になりがち
SNSでよく見かける「どろっぽ医」「ドロッポ医」「泥医(どろい)」とは
- どのような医師のことか
- その呼び方の由来について
- その年収について
元王道の医局外科医、現在は「どろっぽ医」である筆者が解説します。
どろっぽ医になってみての体験談も!
「王道」外科医を全力で務めあげたのちに、脱医局、転職しました。医師の転職の素晴らしさに気づき、同じように人生がより良いものになる医師を増やしたいとの思いで情報発信しています。
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どろっぽ医・ドロッポ医・泥医とは
簡単に説明すると医局を抜けた医師のことです。
医局を抜けることを「ドロップアウト」「ドロッポ」といいます。
ドロップアウトした医師を略して「どろっぽ医」「ドロッポ医」「泥医」といいます。全て同じ意味です。
本記事では以降「どろっぽ医」と書きます。
「どろっぽ医」が一番かわいい表現じゃないですか。
では医局とは何か、なぜドロップアウトするのか解説していきます。
医局とは
簡単に説明すると医師の人事権を持つ組織です。
「医局」は大学病院、診療科ごとに設置されています。○○大学病院××科医局、というように。
大きな病院の多くは、診療科ごとに「○○大学病院××科医局関連病院」という肩書きがあります。
病院は診療科ごとに医局に医師を派遣してもらって、病院運営を行なっています。
「医局」と「医局に所属する医師(医局員)」は法的には何の契約も結んでいないことが多いです。
しかし、医局には謎の権力があります。
法的契約はないのに構成員が意向に従う組織。「部活」のようなものです。
医局について、なぜこのような特殊な組織が医療業界で権力を握っているのか。こちらの記事で詳しく解説しています▼
ドロップアウトとは
医局を抜けることを「ドロップアウト」といいます。
医局は医局員からみると就職先を斡旋してくれる組織。医局を抜けると自分で就職先をみつける必要があります。
ドロップアウトは医局に所属していた勤務医の転職ともいえます。
医局を使わずに就職を見つける場合、今は転職エージェントの活用が主流です。
就職先の斡旋組織として医局よりも転職エージェントの方が優秀です。
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「ドロップアウト」という表現について
なぜ医局を抜けることに「ドロップアウト」とネガティブな表現を使うのか。
このことを理解するには医師のヒエラルキーについて知る必要があります。
医師のヒエラルキー
医師は「医局内でのポジション」「診療科」「勤務している病院」による(暗黙の)ヒエラルキーが存在しています。
医局にフォーカスすると以下の通り、
- 教授
- 准教授
- その他ポスト持ち
- 平の医局員
【超えられない壁】 - どろっぽ医
ざっくりとこのようなヒエラルキーがあります。
医局員を辞めるとヒエラルキーが「ドロップ」します。医局外へ抜けるので「アウト」
「ドロップアウト」です。
医局に所属していることが「王道」という認識があります。
医師の「王道」
これが医師の多数が歩む「王道」です。
「ドロップアウト」とは医師の「王道」から外れることなのです。
なぜ、どろっぽ医が増えているのか
「王道」を歩まない、どろっぽ医が増えています。
理由は以下の通り、
- 医師の「王道」が危険な道になっている
- 厚生労働省が「王道」勤務医を見捨てた
- ドロップアウトで待遇改善が期待できる
それぞれ解説します。
医師の「王道」が危険な道に
医師が「王道」を歩めば、文句のない収入を得られ、やりがいと社会的な評価も得られる。
今まではそうでした。
しかし、医師が「王道」を歩んでおけば大丈夫というわけではなくなる未来が、もう近くまでやってきています。
なぜか?
「王道」の医局勤務医は収入、やりがい、社会的評価の面で、今後どんどん弱くなっていきます。
理不尽な訴訟のリスクも避けられません。
この流れを読んで、自らの環境改善のために転職する医師が増えています。
「どろっぽ医」が増えています。
詳細はこちらの記事▼
厚生労働省が「王道」勤務医を見捨てた
先ほど紹介した記事で詳しく説明しているのですが、
時代とともに医師の「王道」を歩むことが割に合わなくなってきている大きな原因が厚生労働省にあります。
見捨てられポイントはたくさんあるのですが、1つの例として「医師の働き方改革」について簡単に解説します。
医師の長時間労働
タッチ・クリックで画像を拡大できます
外科医の「標準的な1週間」の働き方です。激務であることが分かると思います。
この図は筆者の王道外科医時代の1週間を示しています。思い返すと大変でした。
この週の時間外労働は50時間。ひどいことに時間外手当がついたのは15時間分のみです。
こんなひどいことが横行しています。
こちらの記事で詳しく解説しています▼
医師の働き方改革
医師の長時間労働の是正を行い、適切に「時間外手当」が支給されるようにすべく、厚生労働省は「医師の働き方改革」を行いました。
しかし、蓋を開けてみるとひどい内容。
「宿日直許可」という制度を作って、時間外労働に対して対価を支払わないことを公式に認めました。
病院側は結局、勤務医を「働いていない」ことにして制度をすり抜けました。
労働時間はそのままで、給料が減少!!
こちらの記事で詳しく解説しています▼
被害を受けたのは激務の診療科
特に外科のように激務の診療科でドロップアウトを選択している医師が増加しています。
ドロップアウトは外科医あるあるです。
これからは激務の診療科や「王道」の医師は給料が下がっていきます。
将来性を悲観してドロップアウトする医師が増えています。
ドロップアウトで待遇改善が期待できる
ヒエラルキーを捨てることができれば、待遇は飛躍的に良くなることが多いのが医師の世界です。
医師内でのヒエラルキーよりも自分らしく働くことを優先する医師が増えています。
どろっぽ医の年収
気になる年収ですが、「どろっぽ医」の働き方は様々で一概には言えません。
しかし、ドロップアウト前(激務な前提)と同じ働き方をした場合の年収は2〜3倍が一般的でしょうか。
筆者は現在、ドロップアウト前の労働時間の半分程度で年収は2倍です。時給は4倍!
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どろっぽ医になってみて
筆者はドロップアウト前の仕事も好きでした。
しかし「どろっぽ医」は最高です!
仕事やプライベートの変化
筆者の場合、
- 労働時間半分
- 給料2倍
- 仕事内容もより自分に合ったものに
このことで、
- 時間に余裕ができて家族の時間が増えた
- 激務から解放されて体調が良くなった
- お金にも余裕ができて少し贅沢な家族旅行へ
- 仕事の時間もより楽しくなった
プライベートも仕事も充実!健康に!
ドロップアウトをおすすめしたい!
筆者はこちらの記事で解説しているような、ネガティブな背景で転職を決意したのもありました。
しかし、新しいことに挑戦したいという気持ちもずっともっていたため、どちらかというとポジティブな転職でした。
転職して思ったのは、医師はネガティブな要素だけで転職しても幸せになれるのではないかということです。
嫌な職場から逃げるように転職して、素晴らしい職場を見つけることは医師にとっては比較的容易な時代です。
「ヒエラルキー」にさほど興味がない医師には「ドロップアウト」をおすすめします。
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研修医の先生へ
「最初から医局に入らずに専攻医になれないものか」
こう考える研修医の先生は多いのではないでしょうか。専門医が医局なしで取れるか、その後のキャリアを形成できるか気になるものだと思います。
結論、専門医は取れてキャリアも形成できます。
しかし、医局に属していた方が「王道」を歩む上では有利ではあります。
最初は医局に所属しながら転職エージェントにも登録しておいて、医局が嫌になったらすぐにスムーズに退局できるよう常に準備しておくというのがおすすめです。
医局と転職エージェントの併用が令和のスタンダードです。
転職エージェントから常に募集の情報を得ておくというのは大きなアドバンテージです。完全無料で使っていることがバレることもないため、デメリットは特にありません!
こちらの記事へどうぞ!▼
どろっぽ医・ドロッポ医・泥医 まとめ
「どろっぽ医」「ドロッポ医」「泥医」について解説しました。
ネガティブな呼び方の通り、医師の中ではヒエラルキーが低くなります。
しかし、その見返りは大きい。
マイナスイメージのある今のうちに「ドロップアウト」をおすすめします。
今後、医局を抜けたり、入らなかったりすることがメジャーになると思われます。
その時にはもうマイナスイメージの言葉は使われない代わりに「ライバルが多すぎる」という状況になっているでしょう。
行動は遅いより早い方がいいです。
YouTuber(ユーチューバー)という職業も最初は「YouTuberなんて」と見下されていました。今となっては立派な職業ですね。しかし、こうなった時にはもうライバルが多すぎて新規参入のハードルが高い。「どろっぽ医」も同じことが起きます。
ここまで読んでいただいて、迷っている先生は「転職の検討」からしておきましょう。
ノーリスクハイリターンです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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