外科医は忙しい?1週間の仕事内容を外科医が解説!【激務です】

外科医の1週間

外科医あるある:激務

この記事では外科勤務医の1週間を徹底解説。外科医がどんな働き方をしているかわかります。

外科医aru

食生活についても触れています。

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外科医の1週間

外科医である筆者が、自身の若手外科医時代の「標準的な1週間」を示した上の図をもとに解説します。

外科医aru

筆者は若手の時は大規模な病院の中でも手術件数が多い病院で働いていました。

筆者:外科医aru について

旧帝大医学部卒業後、田舎の忙しい基幹病院で研修医として就職。そのまま外科医となり、2度の転勤を経験。最新のロボット手術にも携わり、手術執刀経験は500件超え。夜間緊急手術も大好きなバリバリの外科医でした。

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外科医の仕事内容

外科医の仕事内容

外科医の仕事のイメージは「手術」だと思います。

しかし、日本の外科医は手術以外の仕事が占める量が多いです。

手術以外の仕事で疲弊してしまうこともあります。

外科医aru

外科医がもっと手術に集中できる環境の方が医療全体の向上につながると思いますが、日本では難しそうです。

外科医の多彩な仕事内容について、詳しくはこちらの記事で解説しています▼

外科医の1週間

外科医の「標準的な1週間」を曜日ごとにみていきます。

(※)のついている医学用語はその都度、解説を用意しています。

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月曜日 予定手術と緊急手術の執刀

月曜日
7:30

出勤

この週の月曜日は遅めの出勤。遅めといっても、7:30です。

始業前、朝については後ほど解説します。

8:30〜11:30

病棟回診(病棟管理)

8:30始業。

「主治医」として診ている担当患者様を回診して治療の調整を行います。

11:30〜12:00

昼休憩

職員食堂で昼ごはん。
ハンバーグ定食。

ハンバーグ
外科医aru

この日は休憩を取れていて余裕があります。ただし時間は30分と、法定の休憩時間よりは短いです。

12:00〜16:15

予定手術

自分が執刀の「腹腔鏡下高位前方切除術(※)」です。

手術時間は3時間ですが、全身麻酔に1時間15分かかって合計4時間15分。

手術が終わって息つく間もなく、外来の緊急対応の依頼がありそちらへ。

外科医aru

手術後には本当はやらなくてはいけないことがたくさんあるのですが、ほかに手の空いている外科医がいなかったため、筆者が対応するほかありませんでした。

(※)腹腔鏡下高位前方切除術 とは

「腹腔鏡」を用いて小さな傷のみで行う、直腸の手術です。
「腹腔鏡」に関してはこちらで詳しく解説しています。

16:15〜17:15

外来の緊急対応

「急性虫垂炎(※)」の患者様でした。病状説明と治療(緊急手術)についての説明を行い、関係各所への連絡や電子カルテでのオーダーなどを行なって、緊急での手術と入院の手続きを行います。

この日は幸い手術室が空いていたため、当日中に緊急手術ができました。

外科医aru

関係各所(手術室、麻酔科、外科)の兼ね合いで、翌日手術となることもあります。

(※)急性虫垂炎 とは

一般的には「盲腸」と呼ばれている病気です。正確には「盲腸」から伸びている「虫垂」という臓器に炎症をきたす病気です。腹痛や嘔気が出現します。治療は手術のほかに抗菌薬治療があります。

17:15〜19:15

緊急手術

急性虫垂炎の手術としては大変で、1時間かかりました。麻酔に1時間で合計2時間。

19:15〜21:15

病棟回診

緊急手術の後、本日2回目の病棟回診を行い、今日手術した患者様の様子も見に行きます。

夕飯を食べ忘れました。この日はスキップ。

外科医aru

外科医はご飯を食べられなかったり、変な時間に食べないといけなかったりします。

21:15〜22:45

学会発表の準備

水曜日の「学会発表の予演」のための準備。

外科医aru

「学会発表の予演」というのは、実際に学会発表する前に院内で発表を披露して批評をもらって、発表をより良いものにするためのものです。

22:45〜24:00

外来の予習

水曜日の外来の予習(書類仕事)を24:00までに何とか終わらせて帰宅します。

外科医aru

24:00に帰路についています。翌日の予定も加味して「あまり遅くなりすぎないようにした」という感覚です。

火曜日 大手術の助手

火曜日
6:30

出勤

この週の火曜日は早めの出勤。

長時間の手術の予定があるため、病棟管理を一部それまでに終わらせないといけません。

9:05〜17:05

手術助手

「膵頭十二指腸切除術(※)」の手術助手。丸一日です。

順調に進んで、手術時間は6時間半。麻酔に1時間半で合計8時間。

外科医aru

手術中はトイレに行ったり、ご飯を食べたりできません。でも不思議と困ったことはありません。

(※)膵頭十二指腸切除術 とは

外科(消化器外科)の花形手術の一つ。胃の一部、十二指腸、膵臓の一部、胆のう、下部胆管を切除して、小腸と膵臓、胆管、胃をつなぎ直すという大手術です。

17:05〜23:00

雑務

病棟業務、外来予習の続き、「学会発表の予演」のための準備の続きをします。

昼ごはんを食べていなくてお腹が空いたため、途中休憩を挟んで夕飯を食べています。

  カップ麺です。 

外科医aru

外科医に限らず、医師はよく病院でカップ麺を食べています。医師の不養生です。

23:00に仕事が終わって帰宅します。

水曜日 外来

水曜日
6:30

出勤

早めの出勤。

外来でほぼ1日潰れてしまうため、外来開始までに病棟管理を一部終わらせておく必要があります。

8:30〜15:15

外来

外来は水曜日午前の週に1回のみ。

予約枠は午前中に合計18人。

のはずなんですが。。。

枠の人数を超えて予約を取ることも可能で、この日の予約は枠の倍36人。さらに当日の患者様4人も診察しました。(いつもこれくらいでした)

体裁上は午前中のみの外来が1日かかってしまいます。

外科医aru

患者様を待たせてしまう外来でした。申し訳なかったです。

大病院は待ちますよね。医師と患者様の数のバランスが悪いことが原因です。

15:15〜15:30

休憩

外来が終わって遅めの昼ごはんを食べます。

院内レストランの
唐揚げ弁当です。  

外科医aru

職員食堂の営業時間外に昼ごはんを食べるときは、院内レストランの弁当や院内コンビニを利用します。

15:30〜18:15

病棟回診

外来が比較的早く終わったのでカンファレンスまでゆっくり回診ができます。

18:15〜21:15

カンファレンス

水曜夜のカンファレンスでは、翌週の手術の症例をみんなで確認して、手術のメンバーを決めたりします。

その後、学会発表の予演を行います。筆者も近々学会発表の予定があり、演者をしました。

外科医aru

カンファレンスは診療科や病院によって頻度が違いますが、筆者の病院は毎朝+水曜日と金曜日の夜でした。

21:15〜21:30

休憩

夕飯を食べます。
カップ焼きそば。 

21:30〜23:10

学会発表の内容の修正

今日の学会発表の予演で受けた指摘を元に発表内容の修正を行います。

23:10〜24:00

外来の書類仕事

外来業務を行うと、書類仕事もついてきます。

紹介状の作成診断書の作成などです。

夜な夜なこれらを片付けます。

外科医aru

筆者はこの時間が一番嫌いでした。

24:00までに何とか終わらせて帰宅します。

木曜日 麻酔

木曜日
7:30

出勤

木曜日あたりから朝起きるのが大変。

8:30〜10:50

病棟回診

午前中は時間に余裕あり。

10:50〜11:20

休憩

職員食堂でお昼ご飯。
ミートソーススパゲッティ。

11:20〜18:10

自科麻酔2件

この日は「手術、処置など」がメインになっていますが、全身麻酔を2件担当しています。

地域や病院によっては、外科医が麻酔を担当することが多いです。「自科麻酔」といいます。

合間に学会発表の準備を行なっています。

外科医aru

研修医時代に麻酔科の先生にみっちり麻酔を教えていただいて、麻酔をかけていました。

この日は仕事が早く終わったので、家で夕飯を家族と食べます。

22:30〜24:00

緊急の呼び出し

22:15、もう寝ようかと準備していた時に病院から電話が入ります。

「救急外来ですが、穿孔の方がいて診察をお願いできますでしょうか」

22:30、救急外来へ駆けつけます。

「上部消化管穿孔(※)」の患者様でした。すぐに緊急手術が必要な状態。

外科医aru

この日の夜は待機や on call と呼ばれる業務です。家にいてもいいのですが、診察や治療が必要になると病院へ駆けつけます。

(※)上部消化管穿孔 とは

胃、十二指腸に穴が空いてしまい、腹膜炎をきたす病気です。腹痛や嘔気が出現します。軽ければ手術せずに治ることもありますが、腹膜炎の状態が悪いとすぐに緊急手術をしないと命に関わることもあります。

金曜日 疲労がピーク

金曜日
0:00〜2:45

緊急手術

2:45、緊急手術は無事に終了。

帰宅する気力がなかったため病院で朝まで寝ます。

外科医aru

外科医は病院で寝ることもよくあります。

6:30

病院にて起床

待機・on call で夜中に働いても、翌日は容赦なく通常勤務です。

8:30

始業

眠たいですが、幸いこの日は大きな予定はなく、ゆったりとした勤務です。

午前中に病棟回診を行い、昼休憩をとっています。職員食堂の麻婆豆腐定食。

外科医aru

病棟業務(入院患者様の管理)は予定の合間や、このように予定のないときに行う業務です。

12:30〜14:00

緊急入院の対応

12:30、休憩していると電話あり。

「救急外来に小腸閉塞(※)の方がいるので診察をお願いします」

追加の検査、病状説明、治療の説明を行います。

幸い手術は必要なさそうで、絶食で様子をみたらすぐに治りそうな小腸閉塞でした。

(※)小腸閉塞 とは

小腸が閉塞して、食べ物の通り道が塞がってしまう病気です。お腹がパンパンに張って痛くなり、嘔吐します。原因は多岐に渡り、手術が必要な場合もあります。手術以外にも様々な治療があります。

14:00〜18:00

病棟の雑務と学会発表の準備

カンファレンスまで時間があるので仕事を片付けます。

18:00〜20:00

カンファレンス

この日のカンファレンスは「内科・外科合同カンファレンス」

内科で精査していた患者様で、手術治療が良さそうな方を外科に紹介していただきます。

外科医aru

昨晩あまり寝られていないのもあり、疲労はピーク。カンファレンスの内容は覚えていません。

20:00〜21:45

書類仕事

この週のうちにやっておかなくてはいけない、書類仕事の残りを片付けます。

眠い中カンファレンスまでの時間に仕事を片付けたおかげで早めに帰宅できました。

外科医aru

疲れました。

土曜日 主治医回診のために出勤

土曜日

体裁上は土日祝休みの勤務。

しかし、

  • 手術した患者様を診るため
  • 平日にはやりきれない仕事を片付けるため

休日も出勤します。

外科医aru

外科医に休みはほとんどありません。入院患者様にはよく「いつ休んでるんですか?」と聞かれました。

日曜日 「待機・on call」当番

日曜日
9:00〜10:50

休日の当番回診

日曜日も出勤。この日は「待機・on call」当番です。

休日の「待機・on call」の仕事の一つに休日の全体病棟回診(当番回診)があります。

外科の入院患者様、全員を診察して回ります。

外科医aru

休日は当番回診があるので「主治医」は休日に回診に行く必要はない体裁になっています。しかし、実情としては「主治医」も回診に来ています。

10:50〜12:20

学会発表の準備

12:20〜12:40

昼食

職員食堂でお昼ご飯。
お魚定食。

外科医aru

土日も職員食堂は営業している病院が多いです。ありがたい。

12:40、昼を食べ終えて、学会発表の準備を終わらせようとしたら電話が入ります。

12:40〜17:10

急患対応、緊急手術

「下部消化管穿孔(※)」の患者様に対して緊急手術を行いました。

手術を終えて帰宅します。

(※)下部消化管穿孔 とは

大腸や直腸に穴があいて、腹膜炎をきたす病気です。腹痛や嘔気が出現します。多くの場合に緊急手術が必要となります。腹膜炎の状態が悪いとすぐに緊急手術をしないと命に関わることもあります。

21:15〜23:15

呼び出し

夜も電話あり。救急外来へ駆けつけます。

急性虫垂炎の患者様でした。

夜間緊急手術の必要はなく、緊急入院として翌日に手術の予定を組みました。

救急外来から立ち去ろうとすると、乳がんの術前化学療法(抗がん剤治療)中に発熱した方が来院しており、対応します。

「発熱性好中球減少症(※)」でした。緊急入院にて治療。

(※)発熱性好中球減少症 とは

一部抗がん剤の副作用にある「骨髄抑制」により免疫を司る「好中球」が減少し、発熱をきたす病気です。重症感染症につながりやすく、すぐに治療しないと命に関わることもあります。

外科医の朝は早い

外科医の朝

外科医の朝が早い理由

雇用契約上の出勤時間は8:30

しかし、午前中に終わらせておかないといけない仕事があり、それを終わらせるためには早い出勤が必要となります。

また、筆者の勤めていた病院は毎朝カンファレンスが8:00からありました

毎朝のカンファレンスでは前日の手術や入院となった患者様のプレゼンを行い、全員で情報共有をしていました。

外科医aru

出勤時間の前に強制参加のイベントがあるのです。

特に、大きな手術や外来で1日が潰れてしまう日は早朝の出勤が必要でした。

外科医aru

この週の火曜日、水曜日は6:30出勤です。

早朝出勤の闇

始業前に出勤して、患者様の診察やカンファレンスに出席していることは確実に「時間外労働」です。

しかし、出勤前のこれらの労働は全て「自己研鑽」扱い。

時間外手当は支給されず、タダ働きでした。

外科医aru

筆者のいた病院だけがというわけではなく、多くの病院で同じような状況です。ひどい業界です。業界全体が異常です。

こんなひどい状況を改善しようと行われた「医師の働き方改革」でしたが、

なんと状況は悪化しました!

外科医aru

通称「働き方改悪」「働いていないことにする改革」

詳しくはこちらの記事を参照してください▼

病院営業時間にしかできない仕事

外科医の日勤

病院営業時間は8:30〜17:00。

この時間にしかできない仕事がたくさんあり、時間に追われて仕事をします。

  • 予定手術
  • 外来
  • 検査、処置
  • 病棟管理の薬剤オーダー

忙しい時期はこれらをなんとか時間内に終わらせて、夜やればいい仕事は夜にやると言った感じです。

外科医aru

解説している週は「標準的な忙しさ」なのでここまでせっぱ詰まっている感じはしません。

外科医の夜は遅い

外科医の夜の労働

17:00以降に行なってる仕事を解説します。

病院営業時間じゃなくていい仕事は夜にやります。

病棟業務

病棟業務は、決まった時間の枠がないので、隙間時間で行うしかない業務です。

しかし、そんな隙間時間など十分にないことがほとんど。

結局、病院営業時間じゃなくていい病棟業務は夜やるしかありません。

カンファレンス

「会議」です。医療業界では「カンファレンス」といいます。

これまでに解説してきましたがいろんなカンファレンスがあります。

一部は夜に行われています。

書類仕事

紹介状作成、診断書作成、サマリの作成など

病棟業務と同様に、決まった時間の枠がないので、隙間時間で行うしかない業務です。

外科医aru

外科医が嫌いな仕事No.1(筆者調べ)

学術活動

学会発表や論文執筆です。

医師はこれらを日常的に行なっています。

実は無駄な学術活動は多く、無駄に医師の負担になっています。

緊急対応

緊急の対応が必要な患者様な昼夜を問わずいます。

その対応は夜中だろうか行います。

外科医aru

夜中に働くと疲れますが、緊急手術は好きでした。

夜の労働の闇

始業前と同様、時間外労働のほとんどが「自己研鑽」扱いです。

「医師の働き方改革」でさらに状況が悪化しました。

ほとんどがタダ働きです。

外科医aru

この週の時間外労働は50時間。時間外手当がついたのは緊急対応の15時間分のみです。

深夜や休日も待機・on call で呼び出される

平日の夜や休日は「待機・on call」当番があります。

外科医aru

病院によって「待機」といったり「on call」といったりします。同じ意味です。

家にいてもいいのですが、診察や治療が必要になると電話を鳴らされ、病院へ駆けつけます。「必要時に来てね」という当番です。

夜中に手術対応など行なっても、翌日に普通に仕事をしています。

外科医aru

解説をした週だと、木曜日と日曜日が当番でした。

「待機・on call」当番は大変な仕事です。

医師の基本給は世間のイメージより高くなく、この「待機・on call」当番で働いた「時間外手当」をもらうことである程度の高給になるという感じです。

大変な仕事をしてなんとか高給をいただいているのです。

外科医aru

「待機・on call」当番は家にいてもいいとはいえ拘束されます。本来はその拘束に対しても対価を支払うべきですが、多くの病院で「働いた分だけの時間外手当」のみが支払われています。

外科医aru

なんなら「働いた分だけの時間外手当」すら支給されないこともあります。

まとめ 外科医は忙しくて不遇

外科医の「標準的な1週間」について解説しました。

「忙しい働き方だな」と感じた方が多いのではないでしょうか。

筆者はこの忙しさに関してはそこまで悪く思っていませんでした。仕事が好きでした。

しかし、働いた分はさすがに給料は払って欲しい。

外科医aru

なぜ「労働の対価を支払う」という当たり前のことすらできない業界なのか解説します。ひどい病院が多い。

もちろん全ての病院がひどい病院というわけではありません。

大学病院や地域の大病院などがひどい病院のことが多いです。

外科医aru

改善の兆しが見られている病院もなくはないよう

古い医局の考え方

大学病院や地域の大病院などは「医局の関連病院」であることが多いです。

病院の偉い医師は「医局」に所属しています。

この「医局」がなかなかの曲者で、考え方が古いことが多いです。

詳しくはこちらの記事▼

保険医療制度に無理がある

日本は「国民皆保険制度」により医療の値段は決められており、患者様の負担率も決まっています。

日本は医療が異常に安く、患者様の負担率も低いです。

気軽に受診できるといういい面もあるのですが、悪い面もあります。

気軽に受診できすぎる(特に高齢者)ため「患者過剰」となり医師の労働負担は大きいです。

医療の値段が異常に安く設定されているため、病院が売上を維持して給料を支払うために「薄利多売」を強要されています。

病院側も「患者過剰」を容認し、「過剰医療」を行います。

それでも医師に十分な「時間外手当」を支払えない。

そのため病院は違法なことをします。「時間外手当」を支払わない。

厚生労働省も勤務医を見捨てた

医師の長時間労働の是正を行い、適切に「時間外手当」が支給されるようにすべく

厚生労働省は「医師の働き方改革」を行いました。

しかし、蓋を開けてみるとひどい内容。

「宿日直許可」という制度を作って、時間外労働に対して対価を支払わないことを公式に認めました。

病院側は結局、勤務医を「働いていない」ことにして制度をすり抜けました。

詳しくはこちらの記事で解説しています▼

あまりに不遇で筆者は「王道」の外科医を辞めました

激務なだけならよかったのですが、その他不遇なことが多い外科医。

もっと大切にされるべき存在だと思います。

あまりに大切にされないので筆者は「王道」の外科医は辞めました。

医師の「王道」から外れることを「ドロップアウト」

「ドロップアウト」した医師のことを「どろっぽ医」と呼びます。

外科医aru

どろっぽ医になると多くの場合、労働時間を減らしながら給料の増加が見込めます。

最後に

研修医の先生へ

これほど大変で不遇でも王道の医局外科医として働いていた時も楽しく働けていました。

外科診療はいいものですよ。制度さえ整っていたらな、とは思いますが。

研修医の先生で外科へ進まれる方は「医局」と「転職エージェント」の併用をおすすめします。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。

外科医の1週間

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この記事を書いた人

地方旧帝大医学部卒業。外科医を全力で務めあげたのちに、全力で脱医局、転職を果たしました。医師の転職の素晴らしさに気づき、同じように人生がより良いものになる医師を増やしたいとの思いで情報発信しています。

Xとinstagramもやっていますのでぜひフォローしてください!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • コメント失礼します。
    外科の先生のリアルなスケジュールが見れて参考になりました。
    いつもお忙しいなかありがとうございます!

    • リガサポ様
      コメントありがとうございます!
      これからも参考にしていただける情報を発信できるように精進します。

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